「もう怒らないって決めたのに、、、」
「やっぱりすぐに怒ってしまう…」
きっとそんな風に思っている方って多いでしょう
私は何人かにこのように質問してみました
すると

「暴力」

「怖い」

「壊す、人を傷つける」
おそらく この記事を読んでいらっしゃるあなたも
「怒り=悪」
そんなイメージがあるのかもしれません
色んなところで
このように至るところに
”怒らない”ようにするための
ハウツー本(方法論)が人気で溢れかえっているくらいですから
そんな風に悩んでしまう人が居ても
なんら不思議なことではないかと思います
私自身 ずっとそう思っていました
小学校の頃だとよく父親から
「怒りん坊は損をする」
「怒ったら負け」
そんな風に言われ
学校の先生からも
「怒ってはいけない」
「怒りそうになったら深呼吸をしなさい」
そのように教えられ
社会人になってから 上司より
「お前 そんなんじゃ世の中生きていけんぞ」
とお説教され、
後輩からは
「もっと大人になりましょうよ。世の中そんなモンすよ」
そんなことを言われたこともありました(笑)
なにしろ 私は小さい頃から
感情がすぐに顔に出てしまうタイプで
思ったことを言わないとすぐに体調を崩してしまうほどでしたから
何をされても
涼しげな顔で居られる人に対して
そんな風に憧れを抱きながらも
同時にそんな風にずっと不思議で仕方ありませんでした
小学校の頃は
勉強を強制されるのがイヤでたまりませんでしたし、
社会人になってからも
狐とタヌキの化かし合いのような飲み会や接待
そして

「理不尽に耐えてこそ立派な社会人」
このような洗脳的な言葉が大嫌いでした
※今も大嫌いです(笑)
「なぜこんなに苦しんでまで勉強しなくていけないのか…」
「なぜ こんなにイヤな想いをしてまで働かないといけないのか…」
親や学校の先生
会社の上司・先輩に質問をしても
「世の中そんなモノだ」
そんなことしか言わない
私はどうしても我慢ができずに
そうやって自分の考えを主張して
20代半ばまで何度も転職を繰り返していました
しかし、、、
主張はしてはいましたが
心のどこかでいつも罪悪感を抱いていました
そして 月日が流れ
10年ほど時が経ちました
脱サラをして
心理セラピストとして活動をし始めた
ある日のこと
とあるクライアントさんから言われたひと言に
とても驚いたことがあります
あなたが羨ましい…
「えっ、、、、?」
私は驚きを隠せませんでした(笑)
なぜならそのクライアントさんは
学生の頃から成績優秀で
ずっと両親や学校の先生はもちろんのこと
同級生や同僚など
周りの人からよく頼られる存在だそうです
昔 私が憧れていた いわゆる
「優等生」タイプ なのです
そんな方が私に対して
初めてお会いして カウンセリングをした時に言われたのでした
そのワケを聞いてみると
「私は今まで誰にも自分の意見を主張したことが無い」
「嫌われたり、ガッカリされるのが怖いから言えない」
「自分の思ったことをストレートに言える人が羨ましい」
…驚きの連続でした
ずっと憧れていた優等生が
実はこんなにも苦しい想いをしていたことを知った瞬間でした
そして フト
小学校5、6年生の頃の担任の先生を思い出したのです
このように担任の先生が得意気に語っていました
「やれやれ、また自慢話か」
そう呆れつつも
「やっぱり 優秀な人は反抗期が無いんだな」
「自分はどうせ落ちこぼれだから関係ない話だ」
そんな風に思っていたのですが
もしかしたら…
当時の担任の先生の子どもは
このクライアントさんのように
そう考えると
少し胸が苦しくなってきました
”優等生”の苦悩
このクライアントさんもまた
「怒り=悪」
そんなイメージを強く持っていました
ずっと両親からは
そのように言われ続けてきた方です
その方は
人に不快な思いをさせないように…と
ずっと周りに気を遣い続けて
自分が思っていること、感じていることを
言わずにずっと溜め込んできたのでした
それをずっと長年続けていくうちに
ずっと 両親や学校の先生に教えられた通りに
ただ ただ受け容れて生きてきたけれども
いざ大人になると
周りに合わせることで精いっぱい
とても自分のことなんて考えられない…
むしろ
「自分のことを考えてもよくわからない…」
そして 最近になって
「もっと自由に生きたらいいのに」とか
「好きに生きたらいい」とかよく言われるので
適当に話を合わせているけど
本当は、、、
そんな苦悩をカウンセリングにて吐露されたのです
その時の
その方の手を見てみると
ギュッと固く握りしめられ
小刻みに震えていたのでした
怒りを解放せよ
「その固く握りしめた手に」
「”言葉”を与えたら何と言っていますか?」
このようにお伝えすると
しばらく沈黙が続き
そしてゆっくりと
クライアントさんはこのように言いました
「…なんで自分ばっかりがこんな目に…」
「…もう嫌だ」
よほど我慢をしていたのでしょう
その方の目は涙でいっぱいでした
そして 今の気持ちを聴いてみると
「…腹が立つ」
初めに交わした言葉と違い
その言葉から強いエネルギーを感じました
この強いエネルギーを
ずっと抑え込んでいたのです
心の内側から湧きあがってくる
強いエネルギーを抑えようとすると どうなるでしょう?
ずっと抑え込まなきゃいけないですから
…疲れますよね
それも毎日、毎日が続くとどうなるのか…
特に激しい運動をせずとも
常に疲労困憊の状態となり、
いくら寝ても疲れが取れなくなります
そして、、、やがて
「何もしたくない…」となるのです
これが
つまり
エネルギー切れ状態となり
やがて
心の不感症(何も感じないようにする)となるのです
私自身もかつてこのようにして
鬱病になりました
詳細については
こちらでお話させていただいていますが
「本当にどうしよう…」
気持ちばかりが焦って 辛い毎日でした
では、どうすれば乗り越えられるのか?
お話が長くなったので
次回 この続きをお話していきたいと思います
またお楽しみください^^
キャリアコンサルタント
前田 剛志(まえだつよし)
コメント
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